◎シーカヤック・カヌー
当店ガイドは20代前半からシーカヤックを初めて日本全国津々浦々、海外も何回か遠征に出て漕ぎまわっているので、何が一番得意かと言われればそれはシーカヤック。
西表島は川があり、海があり、遠浅の海が沿岸に広がる為に潮間帯も広く存在します。サンゴ礁然り、マングローブ帯然り。そのような水域はカヤックで移動するのが一番便利です。
またエンジン船のように引き波を立てることもなく、地面を歩く陸のアクティビティーに比べて環境への負荷を最小限にして移動することができます。
カヤックを自由に操れるようになったら、もうこの島は遊園地のような場所ですよ。
当店でシーカヤック・カヌーができるツアー
- お任せシーカヤック
- お任せマングローブカヤック
- カヤック&トレッキング
- 気合の島渡り
- ピナイサーラの滝
- ナーラの滝
- マヤグスクの滝
シーカヤック・カヌーを漕ぐのに必要なもの
ツアーにはツアーには基本的にPFD(ライフジャケット)と海の場合スプレースカート(乗り口から水が入らないようにするカヤック独特のスカート)を着て行ってもらいますがすべてレンタルできます。
指定された格好になってご参加くだされば誰でも大丈夫です。
Q:カヤックとカヌーの違いは??
よく尋ねられる質問。カヤックとカヌーの違いは何なのか?
ざっくりと話すとカヤックはカヌーの一種です。
よく「シングルパドルで漕ぐのがカヌー、ダブルパドルで漕ぐのがカヤック」と言われますがこれは例外も多いので不適格です。欧米の人たちが用いてきた船とは別で、環太平洋沿岸各地域で発展してきた伝統船を「カヌー」と呼ぶと考えた方が良いでしょう。
カヤックは北米イヌイットの人たちが流木とアザラシの毛皮などで作ったクローズドデッキ(自分が座る場所以外、覆われている)タイプの舟で、もともと海でアザラシやラッコ、クジラを獲るための舟でした。荒れた海でも漕ぎ進められて淦くみが必要ないし、ロールというひっくり返っても元に戻る技術があればほぼ不沈船です。
西洋人によって川下り用レジャー船として改良されてオリンピック競技などにもなっているのでカヤックは川の乗り物というイメージが生まれましたが、もともとは海が発祥の地です。
カヌー、カヤックと来て、その後に「シーカヤック」というのがあります。
その名の通りシーカヤックは海のカヤックなのですが、欧米でカヤックが川から発展したことによって生まれたジャンルで、もともとカヤックは海で発展したものなのでなんとも不思議なネーミングのジャンルともいえます。実際、シーカヤックの方がイヌイットたちのオリジナルカヤックによく似ています。それだけ海を漕ぐのに完成された形なんでしょうね。
沖縄海人が乗る舟サバニもカヌーである。
New Zealand、マオリの航海用カヌー。双胴船で帆船であるがこれもまたカヌー。
◎トレッキング
西表島は島の9割を国有林に覆われ、すべてが国立公園に指定されているジャングルの島といっても過言ではないです。そんな島の森の中を探検するには歩いていくしかない。数少ない西表島のトレイルを歩いてご案内いたします。
西表島は山の尾根を歩いて頂上に向かうというよりは、沢を歩いて尾根に出る沢登りが主流。そして日本の中では類稀な亜熱帯樹林の森の中を歩いていきます。
見晴らしのいい場所は少なく、ぬかるみ、滑りやすい場所を歩くことがほとんどですが多様性の高い環境と森歩きは頂上を目指す登山ではなく、歩くことを楽しむまさにバックパッキング、トレッキングと言えそうです。
ガイドは狩猟免許を所持し、冬場はイノシシ猟に励んでいます。狩猟を通して見てきた西表島の森のことなどもお伝えしていきたいですね。
当店でトレッキングができるツアー
- ジャングルトレッキング
- ピナイサーラの滝
- ナーラの滝
- マヤグスクの滝
- お任せマングローブカヤック(前良川に行く場合)
- ユツン~古見岳縦走
トレッキングに必要なもの
トレッキングに参加するには指定された格好になってご参加くだされば誰でも大丈夫です。
靴はこちらでフェルトソールの靴をお貸しします。
ただ、行動中の飲み物やカメラを入れるバックパックはご持参ください。
10~20ℓのデイパックで十分です。
◎スノーケリング・スキンダイビング
マングローブやジャングルが特異なために注目されがちな西表島ですが、他の沖縄の島々と同様に海もまた素晴らしいのです。むしろ栄養豊富な川の水が流れ込む西表島近海は生物相が圧倒的に多く、生物多様性に富んでいます。
それらを観察するには実際に潜って見てみるのが一番。
スキューバーダイビングとまではいきませんが、スノーケリングでも十分楽しむことができます。素潜り(スキンダイビング)ができればなお一層。
ガイドは学生時代から素潜りで日本のいろいろなところを潜ってきました。スキンダイビングの経験はシーカヤックなみ。西表島の海岸線はシーカヤックガイドとしてもちろん、海の中もけっこうカヤッカーの割には詳しいですよ?
当店でスノーケリングができるツアー
- お任せシーカヤック
- 気合の島渡り アイランドホッピング
スノーケリングに必要な物
スノーケル、マスク、フィン(足ひれ)をまとめて「三点セット」とよく呼びます。この3つがあればシュノーケリングはできます。フィンについては「使い慣れていないから必要ない」という方もいます。しかし、後述するようにライフジャケットを着用して行ってもらいますので、フィンを履いていた方が泳ぐのが非常に楽になります。是非この機会にフィンで泳ぐことの利便性を知ってもらいたいと思っています。
レンタル可能です(無料)。
当店では原則としてお客様にはライフジャケット(正確にはPFD)を着た状態でスノーケリングを行ってもらいます。しかし潜れる人にはこれは拷問です。ガイドが知識の確認のための質問と、実技試験の様なものをしますので、それで大丈夫そうならばライフジャケットなしで泳いでもらって構いません。
スノーケリング中は背後側が日焼けします。ラッシュガードなどを着て日焼け対策をしっかりしてください。ふくらはぎや耳の裏など、忘れずに日焼け止めクリームを塗っておきましょう。ただし顔に塗るとマスクが曇りやすくなるので塗り過ぎに注意です。
ウエットスーツはレンタルしていません。寒さが心配な方は、申し訳ございませんが、自前でお願いいたします。ちなみに西表島では5月後半から10月一杯まではウエットスーツがなくても十分泳げます。もし必要な方はウエイトは若干ながらお貸しすることができます。ご連絡ください。
スノーケリングの流れ
- 1:当店では必ず、初心者にはまずビーチにて講習を行います。初めての方は恥ずかしがらずにお申し付けください。
- 2:足の着く場所で講習を行った後、そのままビーチエントリーで行うか、サンゴのきれいなポイントまでカヤックを漕いで行き、直接飛び降りてシュノーケリングを楽しみます。
- 3:カヤックへの再乗艇はガイドがサポートいたしますので問題はありません。ご安心してください。ただ、コツが要りますので慌てて自分だけで乗ろうとするとひっくり返る可能性があるので、乗る時は必ずガイドの指示に従ってください。
- 以上、スノーケルについて質問等ある方はお気軽にご質問ください。
◎マングローブスノーケリング
西表島の自然の中でも特異な環境、マングローブ林。
場所と条件が合えば、通常だと濁った水域であるこの環境でもスノーケリングに耐えられる透明度が得られます。
サンゴ礁域の魚たちがスノーケリングでは注目されがちですが、このアスレチックのように張り巡らされたマングローブの根の間を泳ぐ小魚たちもまた、スノーケリングでこそ観察できるものです。
西表島の生き物や環境の多様性に興味がある方、もともとマングローブなどの汽水域が好きな方、興味がある方はお問い合わせください。
●マングローブスノーケリングができる条件
- 風がない穏やかな時
- 最満潮時間が9時~16時の間であること。ただ、ベストは午前中(6時~11時)の上潮時であるため、本気でやりたい方は早朝スタートのツアーになります。
- 雨が降って濁っていないこと(最重要!)
- スノーケリング経験者であること。濁りがきついので浅いとはいえ初心者には不安要素が大きいです。海でのスノーケリングが何度か経験していることが好ましいです。
◎自然観察
西表島はアウトドアアクティビティーに富んだ島ではありますが、忘れてはいけないのが自然環境の貴重さ。有名なイリオモテヤマネコやカンムリワシなどの特別天然記念物を有するのはもちろん、環境の多様さによる生物多様性の豊富さはとても稀な島ともいえます。
カヤックやトレッキングなどを通して、ただ楽しいだけではなくこの島の自然や生き物のことをご案内出来たらなと思っています。特に子供たちには普段テレビや本などでしか見ることのできない生き物を実際に観て、取って、触って、知ってもらいたいなあと思います。
バジャウトリップのツアーに参加した場合、もれなくガイドによるネイチャーレクチャーが加わります。
より深く、ある生き物について知りたい、子供に見せてあげたい、写真を撮影したいなど要望がある方はご連絡ください。できるだけお応えできるコース内容を提案させていただきます。
実際に生き物に触れる機会が多いのが西表島の自然の濃さを表しています
イジメるわけではなく、ちょっと捕まえて触って見るだけでその生物が身近なものに感じられるはずです
時には実際に食べてみる!アダンの実ってどんな味がする??そう思ったら本当に食べてみよう!?
◎フィールドコーディネイト
写真家の方の撮影ポイントの紹介、雑誌の取材の現地コーディネイト、テレビ撮影の助手などメディア関係の仕事もお受けいたします。
テレビのロケでのフィールドガイド、現地コーディネイト
(2012 BSフジ「小さな大自然」ロケ)
雑誌の取材時の現地コーディネイト、簡易撮影なども行います
(2011 小学館「BE-PAL」雑魚党)
写真家の方の要望に応える現地ガイドも同行いたします
(2021 Shinya imaizumi)
◎裏メニュー
リピーターの方やご要望があれば洞窟探検、沢登り、キャニオニング、SUP、できる範囲の狩猟採集ガイド、カヤックフィッシングなど通常のツアーでは行わない、行えない事も行っています。
また、天候等やキャンプツアーの一環としてメニューにはないアクティビティーを行うこともあります。
本気でやりたい方には当ガイドが信頼する専門職のガイドを紹介いたしますので、まずはお問い合わせください。
◎シーカヤック エクスペディションサポート
SeaKayak Expedition Support
西表島は日本の中に残された数少ない冒険心を満たすことのできるフィールドの一つです。
通常のレジャーとしてのガイドではなく、この島に遠征としてやってくるカヤッカーのサポートもバジャウトリップは受け入れます。
「折り畳みカヤック」という手段
当店はあくまでレジャーとしてのシーカヤック、アウトドアアクティビティーを主眼に置いております。最初からハードな状況になるであろうコース、スケジュール、海況でのツアーは行いません。
西表島で冒険をしたい方は今も昔も絶えません。それを悪くは言いませんが、そのような無茶な要望には当店はお応えできませんのでご了承ください。
しかし、一カヤッカーとしてそのような挑戦をされる方には好感を持ちます。そのような向上心のある方は自分の舟を購入し、持参、自らナビゲーションして西表島を漕ぐことを勧めます。
当店ガイドはカナダ製折りたたみカヤック、フェザークラフトを長年愛用しています。もしフェザークラフトで西表島を漕ぎたいという方は漕ぐ場所でのアドバイス、ポイント説明など当店に来店された場合、直接海図などを参考にして口頭にてお教えします。
ただし、メールでの対応はご遠慮ください。
簡単な西表島を漕ぐための水路誌は当サイトにコンテンツを設けているのでそちらを参考にしてください。
もちろん、当店のツアーに自艇参加していただくのは大歓迎です。フェザークラフトオーナー対象、もしくはファルトボート持参のツアーもスペシャルツアーとして行っていますので、サイトを時々チェックしてみてください。
ツアーポリシー
バジャウトリップではツアーを行ううえで以下の三つのことを念頭においています。
◎観る・取る・食べる・知る
自分のテーマ(ライフワーク)でもあります
従来のエコツアーもいいのですが、生物も豊富で再生産力のまだ比較的高い西表島では実際に自然を見る、歩くだけではなく、その中で生き物をとってみて観察し、食べられるものは食べ(味見)して、自然を体得してもらおうと考えています。
もちろん希少種も多く、生物学的にも貴重な生き物が多い西表島、そんなやたらめったらモノトリをしていたら生き物は減りますし、いなくなる。現在いっぱいいるとして採っても構わないと思われていても、過去のケースからそれが危ういこともうかがえます。
しかし見て、聞いただけで自然に興味を持つのならば、世の中の人間がこれほどまでに自然に関心を示さないのは何故でしょうか?私自身は自分で採って、見て、触って、場合によっては食べてみて、その生物に関心を持ってきました。そしてその生き物を取り巻く環境、自然に関心を向けてきました。
ただの見世物ではない、リアルな自然の生き物を知ってもらう一つの手段として、この方向を作っていきたいと思っています。
◎花鳥風月なツアー
花(季節)、鳥(生き物)、風(天候)、月(潮)に合わせたツアーを心がける。
力を入れるべきは主に風と月。
臨機応変なツアーを行えることをメインに置き、お客様の「ここに行きたい」「あれをやってみたい」などの意見を参考にしつつコースを組む。最初から「こういうコース」というのはわかりやすいが、逆にお客様の「こんなはずではなかった」という感想を受ける場合も多い。お客様の心構え、体力、モチベーションに合わせてストレスなくツアーを行うことが、西表島の自然をポジティブに受け止めてくれる必須要素だと思っています。
◎「行きたい人を、行きたい場所へ」
西表島のガイドを名乗る以上、行けない場所はないと言い切れる実力を兼ね揃えていたい。その場所へ行きたいという人がいれば、そこを案内させていただく。それがガイドとしての気概だと思っています。
当店は西表島の西部東部、奥西表、南西海岸、全域をガイドいたします。
ただし、その人がその場所に行くには実力や体力が足りない、もしくは天候が悪いと察すれば連れて行かない判断力、決断力を常に磨き、持っていたい。
何より、自分自身が知らない場所、行ったことのない場所は無暗に案内しません。
当たり前のようにも思えますが、行けるかもしれない…可能だと思う…。ではなく、「10回行って、10回成功させられる」ツアーを行うガイドでありたいと思っています。