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Ⅱ:カヤック・ワンナイトトリップ編

2009年1月8日~9日

■エイベルタスマンでのシーカヤック

 エイベルタスマンと言えば、日本人のカヤックガイドの人がいることで有名。
 僕がニュージーランドに行くというと、「あ、じゃぁエイベルタスマンとかに行くの?」と、言われるくらい、この人達のおかげでニュージーランドのエイベルタスマン国立公園は日本人パドラーの中でも有名になったことだと思う。
 僕自身もそう思っていたが、かといってニュージーランドに行ったらとりあえず漕いでおくべき場所なのか?と、問えばそうでもないように思えた。ある意味、あの場所はニュージーランド内でも特殊な場所だと思う。コーストトラックを歩いてそう感じていた僕は、そういう意味であまり自分の舟を出して一人で漕ぎたいとまでは思わなかった。

 それで南島に再び来た時、共に車で南下していたshokoちゃんにカヤックのキャンプとはどんなものか?というのを教えるためにカヤックをレンタルして一泊だけ、2日間のカヤックトリップをやろうと思ったのだった。
 現在、エイベルタスマン国立公園のkaiteriteriでカヤックガイドをしているヒロさんと何かの縁で知り合うことになり、彼の紹介でレンタル会社を紹介してもらった。ヒロさんとの出会いの話はマルボロサウンドの話の時に詳しく書きたいと思う。
 ネルソンとエイベルタスマンの入口、マラハウの間にある観光と農業の街、モトゥエカ。そこにあるアイサイト(ニュージーランドの各所にある公営の観光案内所。宿泊地からアクティビティー、交通手段まで全て紹介、予約してくれる使える場所)にて予約、料金の支払いまでもすまし、当日約束されたショップに出向く。
 オーシャンリバーカヤックスという、レンタル専門のショップに行き、そこでカードの番号を控えられ、ちょこちょこと書き物をさせられ、あとはキャンプ道具をもってカヤックの場所に向かう。
 その日にレンタルをする人たちが集まり、スタッフの人が一人現れて挨拶。レンタルでの注意点や、旅の工程を聞き、それに見合ったアドバイスをしてくれる。もちろん天気予報もわかる範囲教えてくれる。ヒロさんの紹介だというと、その女性のスタッフはちょっと笑顔が多くなったような気がする。やっぱ、コネって重要だな…。
 パッキングを済ませたカヤックをトラクターの後ろに牽引した台車に乗せ、そのまま海に向かう。
 ここで基本的なテクニックとレスキュー方法を教わり、その女性のスタッフがOKを出したら出発してもいいという手順だった。
 日本と比べて、レンタルをさせてくれるだけでもありがたいが、基本的にタンデム艇のみのレンタルで、シングル艇はかなりしつこく交渉しないと貸してくれないらしい(ヒロさん曰く)。さらにソロでは言うまでもない。

Ocean River  : http://oceanriver.co.nz/
※現在はもうないようですが、一応掲載当時の通りにアップしておきます(2021年注)

dsc_0188_r.jpg マラハウのショップの前から出発して、前回のトランピングでは行けなかったKaiteriteriにあるスピリットアップルロックを見に行く。
まわりには多くのツアー客とガイドが。
ガイドの人、テンション高っ!!
dsc_0189_r.jpg 見事に真っ二つに割れた岩、SpritsAppleRock。よくある観光ガイドの写真のように登りたかったが、満潮なので無理ですた。 p1090006_r.jpg なかなかありません、僕がNZの海を漕いでいる写真。 p1090011_r.jpg この写真はですね…。実は忘れ物を車にしてしまいまして、相棒のshokoちゃんに待ってもらっていたんですが、その時の写真ですね。
カヤック旅の話をするたびにこの時の愚痴を聞きます…。スイマセン。
dsc_0194_r.jpg ここも前回気になっていたApple Tree Bayのビーチ。たくさんのカヤックとたくさんのトランピング客とたくさんのヨットクルーがいました。 dsc_0197_r.jpg 途中で休憩した場所にあったマッスルの穴場。小さい沢が流れているちょっと淡水が混じった場所に多いようです。おかず…というか、つまみゲット。 dsc_0204_r.jpg カヤックシーンはこんな感じです。この日は晴れていたから水の色もきれいでした。 dsc_0205_r.jpg トランピングでは行けないキャンプサイト、Observation Bay。やたらと子供が多くいました。ほとんどワングループでの貸し切り状態。 dsc_0207_r.jpg この日の宿泊地も前回の初日と同じ、watering coveにしました。shokoちゃんの顔出さないようにするのも写真選びで大変です。 dsc_0212_r.jpg 水を飲むキウィ・・・?
式根島には水を飲みに来た馬がいます。
NZじゃなきゃ、アリクイだろうな…。
dsc_0221_r.jpg Watering coveの入り江を通ってから出発します。「何であそこを通り抜けたの?」と、聞かれましたが、ああいう所を通るのが好きなだけです!特に理由はありません。 p1100032_r.jpg Torrent Bayは満潮でしたがそこが十分見えます。静かな入江の中を入っていきます。 dsc_0227_r.jpg 先頭を漕ぐおじさんが水先案内人をしてくれました。
途中すれ違ったドイツ人2人は滅茶苦茶な漕ぎ方をしてましたが、恐ろしく速かったです。アングロサクソンはパワーが半端ねぇな。
dsc_0230_r.jpg 前回も行ったCleopatras Pool。まわりには多くの若者がいましたが、水の中で遊んでいるのは年配の人達のみ p1100035_r.jpg 「イヤッホーッ!!」と、気持ち良く天然ウォータースライダーで遊ぶ団塊の世代…というのは世界共通なのか?
shokoちゃんのベストショットです(盗撮ですが)。
dsc_0234_r.jpg 戻ると案の定、潮がかなり引いていました。早くしないと帰れなくなります・・・! dsc_0238_r.jpg Anchorageのビーチでランチ休憩。
人がいっぱいいる場所なのですが、何だか妙に気持ちのいい場所でした。
dsc_0241_r_20210915142136984.jpg Pitt Headを越えます。かなり風が出てきたようで、波も出てきました。 dsc_0242_r.jpg 向かい風の中を漕いでいると、追い風に乗ってたくさんのカヤックツアーが通り過ぎて行きました。ガイドの人がこっちをガン見してますが、無視です。 dsc_0244_r_20210915142137057.jpg 島影に隠れてちょっと休憩。この後、Fisherman Islandという僕的にかなり魅力的な響きの島に行きますが、人がいっぱいいて気まずいので特大マッスルを10個ばかり拝借してゴールに向かいました。 p1100042_r.jpg 約束の時間に約束の場所に戻ってきました。風が追い風に変わったのでサーフィンしながら何とか時間内に戻れました。
こんな大型トラクターでお客さんとカヤックごと運びます。
西表島の由布にある水牛車みたいです。
p1100043_r.jpg この風が強い中、じわりじわりと皆さん帰ってきます。こんなたくさんのカヤック、どこにいたんだろうかと思える数でした。

 トラクターで凹凸の多い干潟の上をオフロード走行しながらショップまで戻ると、あとはカヤックから荷物をだし、レンタル品に欠損がないかをチェックされ、その後レンタル品に欠損があった時にカードを切る契約の紙を目の前で破られてお終いである。
 結構自由で、なんでも在り的な感じなのでカヤック初心者の方はやはりツアーがお勧め。
 カヤック経験があり、相棒がいるのならばレンタルでもいいと思います。